2016年12月01日

三右衛門〜日本人は「三」が好き〜

小谷野です。

有田焼の経営者の方々にお会し、窯元を訪れる機会があったので、焼物話の続きです。

「三右衛門」と「有田三右衛門」は異なる事を知りました。
一般に三右衛門は、「今泉今右衛門(有田)」「酒井田柿右衛門(有田)」「中里太郎右衛門(唐津)」をいいます。

一方、有田三右衛門は、太郎右衛門(唐津)に代わり源右衛門(有田)が入ります。
この「有田三右衛門」ブランドは、源右衛門が仕掛けたと言われています。
「有田三右衛門」ブランドの形成によって、有田焼きの全国知名度向上に大きく貢献したと言われています。

それぞれの特徴は、色鍋島を再興した今右衛門、赤絵が特徴的な柿右衛門、茶碗・アクセサリー等生活に身近な分野まで展開させた源右衛門というところでしょうか。

ところで、日本人は「三」が好きです。日本三大美人、御三家、三大温泉、日本三景、三大祭り、三大景気、世界三大珍味、世界三大夜景・・・

経営でもよく使います。「経営の三要素」(「人・モノ・カネ」最近は情報を足します)、「三つの方針」、「三つのポリシー」・・・一つ二つでは、多くの選択肢からセレクトされた感じがなく、四つ以上もあると覚えられないので、この三つが記憶に残りやすいようです。

〜 過去の三大失態は?・・・絞りきれない、小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 18:37| 2016年

2016年11月24日

伝統は伝承では守れない〜有田焼400周年〜

小谷野です。

今年、有田焼が400周年を迎えました。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、連れ帰った大陸の陶工が日本に陶磁器の技術を広めて
産業化したわけですが、磁器(注1)の原料となる陶石が有田で発見されたのが
1616年だそうです。

その後、日本陶磁器は世界へ輸出され、ドイツのマイセンも100年遅れて、
有田焼を模倣して始まったのは有名な話です。

若き人間国宝、第14代今右衛門(注2)さんのお話を直接聞く機会がありました。
印象に残った言葉です。

「伝統は単なる伝承では守れない。その時代、時代に応じた新しいものを
取り入れて変化していかなければならない。」

(注1)磁器:陶石を材料にして、白地で透光性が有り、吸水性はない。
    陶器:粘土質の土を材料に、磁器よりも低い温度で焼きます。
(注2)日本及び有田の三右衛門のひとり

〜 秀吉の朝鮮出兵は百害あって一利「あり」だった 小谷野でした 〜



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posted by 小谷野幹雄 at 19:45| 2016年

2016年11月17日

税制改正議論にみる日本の家族観〜女性の社会進出の壁〜

小谷野です。

この時期は来年度の税制改正の議論が渦中に入ります。
女性の社会進出を促進する税制も議論になります。
しかし、早々に本年も抜本改革案は見送られました。
配偶者控除額の調整でお茶を濁すようです。

抜本改革案は、夫だけが働くことを前提にした配偶者控除を廃止し、海外でよく見られる夫婦控除制度の導入するというものです。
見送った表向きの理由は、不利になる低所得世帯が発生することですが、「女性は家を守り男は社会に出て稼ぐ」という日本の家族制度の根幹に関わる問題は、もっと時間をかけて議論すべきとの考えが背景にあります。

現在、働こうとする主婦の方には103万円の壁があります。
収入が増えると、夫の所得税計算上の配偶者控除がなくなり、家族の手取りが増えないのに、夫に年末調整の手間暇から迷惑をかけるというものです。

さらに大きな壁は130万円の壁です。
年間の収入が130万円を超えずに主婦でいれば、実際には年金保険料を払わなくても払ったとみなす制度です。(本年10月から大企業のパートに限って年収106万円以上の方に厚生年金の加入が義務づけられました。)

フルに働いている女性は、通常通り全額支払い義務があり、働かない主婦が保険料を全額免除される3号被保険者制度は、働く女性から不公平と長年言われており、主婦の就業意欲を削ぐ制度となっています。

民間の経済団体では、女性の社会進出を促進するために配偶者手当を廃止・縮小するようにとの指導が会員企業に出ているようです。

〜 女性就労の足かせ多過ぎ 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 14:48| 2016年

2016年11月10日

変化の演出〜大衆心理の賢愚は〜

小谷野です。

次期米国大統領は、消去法によりクリントン氏が大方の予想でしたが、未知数の異端児トランプ氏に決まりました。

選挙は、「変化」を期待させる過剰なまでの演出が重要のようです。
クリントン氏はファーストレディ時代から四半世紀もメディアに露出し、既存の政治家のレッテルを剥がせず、国民は変化を期待できなかったようです。

今年7月に英国で行われた、EU離脱の国民投票を思い出しました。
残留派有利の前評判から一転、離脱派勝利の結果。
本当に勝ってしまった離脱派が、投票後慌てていたのを思い出します。

大衆心理は一般的に、変化に期待をする、特定の時流に流される、劣勢側を応援する等々の特徴が挙げられますが、今回の判断の賢愚はこれからの4年間で結論が出ます。

ところで、総得票数も得票率もクリントン氏が上回っていたそうです。
多くの米国民が文盲だった時代にできた選挙人制度は理解しにくいです。

〜 メキシコ国境に万里の長城ができるのか 小谷野でした 〜



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posted by 小谷野幹雄 at 18:05| 2016年

2016年11月04日

長い保証責任〜家賃保証〜

小谷野です。

不動産賃貸取引における保証人の責任に関する最高裁判決に疑問を持ちました。

一般的に、弟がアパート借りるのに兄が保証人になる話はよくある話です。
この弟が契約後5年目から滞納した家賃853万円を払えと、突然兄が訴えられて、支払い命令が下ったのです。

2年毎の契約更新時には保証人の意思確認はなく、兄は明示的に了承をしていませんが、過去の押印責任を負ったのです。
兄の責任は、何年経過しても当該不動産から弟が退去するまで続くとのことです。

本件にかぎらず、保証については、いろいろな事件が起きます。
倒産間際の会社の延命のために親戚、知人に保証依頼して、その後再起の段階では応援者がいなかった社長さん。
信頼していた人間に、実印と印鑑証明を渡した方の保証債務履行(破産処理)の仕事をしたこともあります。

ところで、アパートを借りるときの連帯保証人を請け負う、家賃保証会社の業績は堅調です。

〜 とうの昔に保証期間が切れた夫婦、小谷野でした 〜



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posted by 小谷野幹雄 at 15:31| 2016年

2016年10月28日

名跡と襲名〜100年事業〜

小谷野です。
今週は歌舞伎界襲名イベントでの外出が重なりました。

歌舞伎座は、中村橋之助さんが中村芝翫に、3人の息子が橋之助、福之助、歌之助を襲名する披露公演でした。
また長年応援している市川右近さんが、市川右團次(81年ぶりの名跡復活)、息子6歳タケル君が2代目市川右近を襲名する記念パーティがありました。

伝統芸能を守るためにも名跡を襲名し、精進していくことはとても重要な慣習で、歌舞伎界だけでなく、能、狂言、落語の演芸に加えて、相撲界、船舶の名称まで襲名が行われます。ビジネスモデルとしても素晴らしいものです。

経営の世界では、会社名を名跡にするためには100年企業になることでしょうか。

〜 まずは20年続いた当事務所 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 17:11| 2016年

2016年10月20日

ワクワク感〜香港〜

小谷野です。

先週2年ぶりに香港に行ってきました。

香港は中国への返還(1997年)後、50年は旧体制を維持する約束ですが、急速に本土の影響力が強まっています。
今年に入っても、リベラルな出版関係者の拘束など、2014年の雨傘革命の余韻が続いています。


ところで、香港は早朝から深夜まで活気があり、国際色がとても豊かです。
ある統計数値をみて驚きました。観光客の多さです。

香港の人口713万人に対して観光客が2668万人(対人口比374%)も来ています。
中国本土からの日帰り観光客を含めると6000万人を超えているといわれています。

ちなみに日本は人口1億2700万人に対して観光客は2000万人(対人口比15%)
です。(World Tourism Barometer 2015)

日本でもジャングルのような、ワクワク感のある小売店舗を作り、急成長した会社もありましたね。

〜 ワクワク感を出せない、小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 15:46| 2016年

2016年10月06日

価格と社会情勢〜ニーズの潮流〜

小谷野です。

相続の仕事に関わることが多いので、美術商さんやオークション会社さんとのおつきあいが広くあります。
最近の入手情報です。

リーマンショック以降の特異な傾向として、邦画や茶道具などの和物の価格が下がり続けているそうです。
例外もありますが、著名な日本画家の作品も例外ではないようです。
和物の根強いファンであるシニア層の世代交代による嗜好変化が大きいようですが、ホテルやオフィスでも飾る美術品に和物が少なくなっているようです。

ところで、ゴルフ会員権も史上最安値を更新しています。
こちらはゴルフ人口の減少に加えて、会員権不要でプレーができるコースが多いなどの理由で、需給バランスが崩れているようです。

スポーツ大手のナイキがゴルフ部門から撤退を表明したり、同じくアディダスが、ゴルフ界で著名なテーラーメイド事業を売却しようとしています。

ある社長の言葉を思い出しました。
「今、足りない物は、いずれ余る。今、余っている物は、いずれ足りなくなる。」

〜 ギャンブラーには絶好の投資機会? 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 16:05| 2016年

2016年09月30日

「ステディ」が難しい〜ゴルフ歴80年〜

小谷野です。
ニューヨーク大学同窓のゴルフコンペで、ゴルフ歴80年の方とご一緒しました。
「ステディ(steady)」の言葉がぴったりのゴルフでした。
カートは乗らずに一定速度で歩き、いつも心穏やに、着実にグリーンに近づき、ホールアウトしていく、とても堅実なプレーでした。

経営の世界で最も難しいのがこのステディです。
安定した経営成績を収めるのはもちろんですが、マネジメント層の心理がよく変動します。
利益が大きく出れば投資判断が甘くなって(社長の夜の金遣いも)、後々大きな痛手を被り、決算で赤字が出れば資金繰りに奔走するなど、ワサワサを繰り返すのはよく見る光景です。

今回ご一緒した、数えで90歳になられる方は、昭和のアマチュア・ゴルファーの神様、中部銀次郎さんの従兄弟にあたる方で、流石の一言、脱帽です。

〜 あなたは進歩が「ステディ」過ぎ 小谷野でした 〜



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posted by 小谷野幹雄 at 15:53| 2016年

2016年09月23日

所有から利用へ〜シェア・ビジネス〜

小谷野です。

シェアという言葉がよく聞かれるようになりました。
ビジネスの世界で話題にあがるのは、米国ベンチャーAirbnbの民泊シェアビジネス、Uberのようなライドシェア、近くの駐車場からレンタルできるカーシェアリング、軒先を一時駐車場として貸すシェア・パーキング・・・
まだまだ、沢山のシェア・ビジネスが産声をあげているようです。

コンピューターのソフトも購入所有では無く、クラウドで利用するケースも多くなってきました。
別荘の不使用時の維持コストを敬遠してか、リゾート施設の会員(シェア)権相場が急騰しています。

〜 使わないモノは捨てなさい(かみの声)小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 18:10| 2016年