2017年07月20日

時間の確保〜生活の規則性が成否〜

小谷野です。

国家試験を目指す大学生と有資格者の懇談会がありました。
参加した大学生はこれからダブルスクール(大学と専門学校2つ行くこと)で資格にチャレンジする人たちです。専門学校の講師もいらっしゃいました。

国家試験によって合格に必要な勉強時間が3,000時間などと目安があります。
つまり3000時間をどう効率的に確保するのかが課題になります。
社会人受験生は仕事と両立が大変ですから、合格まで年数はかかります。
しかし、親のすねを囓って専念している学生でも、長年受験を繰り返している人がいます。
この失敗原因を専門学校講師や有資格者に伺いました。この逆をすれば短期合格です。

1.毎日の勉強の始終時間がバラバラ
誰もが言うのは、不規則な生活リズムの人は合格が遅いそうです。
朝、専門学校に来る時間もバラバラ、夜自習室から帰る時間もバラバラ、
気分次第の人。昨夜はノリノリだったので朝まで頑張っちゃったなどと言っている人の翌日は寝不足で勉強時間は極端に少なくなります。

2.完全な休日がない
長年受験生を続けている人は、休みのメリハリがない。
短期合格者は、予定された休日(平日は12時間以上頑張る)があるそうです。
メリハリは、効率性にも影響がありそうです。

3.勉強の方法論に興じる
どこの専門学校のどの講師が良い、どの出版社のどの教科書が良い等々、勉強の方法論をよく議論する人。
道半ばで、新しいテキストを購入して始める人。
いまさらする議論ではなく、「やるだけ」から逃避する行動になっているようです。

4.群れを作る
試験勉強は友達とはできません。
孤独に耐えられない人は、それだけ時間を削ってしまいます。

ところで、中高大受験生も、夏期講習が始まる季節ですね。

〜 受験生ガンバレ 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 16:00| 2017年

2017年07月14日

人種問題を考える〜アトランタ訪問[3]〜

小谷野です。

アトランタは黒人の公民権運動指導者であったキング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)の生家と記念館があります。
1964年に公民権法の成立によって人種差別が終わり、同年同氏にノーベル平和賞が授与されました。
ワシントンで行った演説「I Have a Dream」は今聞いても感動します。
その後同氏は、テネシー州で白人に暗殺されました。

ところで、我々外国人は黒人の解放は南北戦争(1861-65)でなされたと勘違いしています。
リンカーンの演説で、人種差別のない国ができたと思っています。
南北戦争の一面解釈として、労働力が欲しかった北側が南側に、奴隷という豊富な労働力を解放させたという見方もできます。
北軍の勝利によって、黒人は売買される奴隷ではなくなりましたが、その後も学校もトイレもバスの席も別という、大差別の時代が100年も続いていたのです。
 
人種に関連した感動した最近のお勧め映画です。
「Hidden Figure(日本での題名はドリーム)」2016年公開された伝記映画です。
1961年、白人と有色人種の差別政策が行われていた時代、ソ連との宇宙開発競争の中、米国NASAの宇宙開発で、黒人で女性という、当時の社会で最も蔑まされる立場のひとが、米国の威信を支えた事実を伝える映画です。

もっとも感動したシーンは、宇宙飛行士が発射直前に座標に計算誤差が生じていることを聞き、司令部からの「飛ぶのか」との質問に、エリート白人男性や機械(IBM)の計算ではなく、キャサリン(天才黒人女性)が検算して出た数値で俺は飛ぶのだと、黒人女性の計算力に自分の命を託すやりとりでした。

未知の世界に挑戦するNASAでは、天才的なひらめきや柔軟な発想が必要で、誰も行ったことがない計算や機体開発に関して、白人も黒人もなくなり、実力のある者が評価される公正性がメッセージの映画です。

〜 COLORED(有色) 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 17:29| 2017年

2017年07月06日

七月大歌舞伎〜亡妻母への宙乗り〜

小谷野です。

二週間前に妻を亡くし、母を亡くした父と息子の宙乗り(*1)を観てきました。
演じるのは市川海老蔵さんと息子勧玄(かんげん)君、晴れ舞台を観ることが叶わなかったのは34才でガンでなくなった小林麻央さんです。

4才という史上最年少の宙乗りも話題を集め、カンカン(勧玄君の通称)の一挙手一投足に観衆はどよめき、拍手万雷でした。
「カンカンはブランコもちゃんと乗れないのに宙乗りが心配」は、麻央さんの生前のコメントでした。

お話は江戸時代の大泥棒、日本駄右衛門を巡る奇想天外な物語「駄右衛門花御所異聞」です。この演目は現代では上演例がない復活狂言です。
舞台演出はゼロから作り上げたものです。大悪党を退治する秋葉大権現を海老蔵、その白虎を勧玄君が演じての宙乗りでした。

役者は、親の死に目より舞台が優先といいます。
海老蔵さん親子は、心の大きな傷を封じ込め、演目をこなしていました。

(*1)宙乗り:歌舞伎の演出で役者をワイヤーで吊し空中を飛行しているように見せること。

〜 驚愕、女性11人に1人(*2)が乳がんになる 小谷野でした 〜


(*2)国立がん研究センターの累積罹患統計


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posted by 小谷野幹雄 at 17:23| 2017年

2017年06月29日

コカコーラ〜アトランタ訪問[2]〜

小谷野です。

ジョージア州アトランタといえばコカコーラ発祥の地です。
コカコーラは、1886年薬剤師のジョン・ペンバートン氏が調合した頭痛薬を、たまたま炭酸水で割って飲んだらおいしかった、という偶然から始まったそうです。
これに目を付けた薬業者キャンドラー氏が、レシピ等の権利をペンバートン氏から購入して、全米に広めていったそうです。

コカコーラのように、発明考案した人と事業を拡大した人が異なるケースは数多くあります。
有名なケースではマクドナルドです。マクドナルド兄弟は、1948年カリフォルニア州で画期的なハンバーガーのドライブインを始めました。
顧客へのスピーディなサービス、効率的キッチン、セルフサービス等の斬新なアイデアが凝縮された店を作りました。
この店に魅せられたのが、ミルクシェーキ製造機械販売会社社長のレイ・クロック氏で、フランチャイズ(FC)契約をマクドナルド兄弟と締結して、全米に広めていきました。
巨大になったFC側のレイ・クロック氏が1961年マクドナルドの全ての権利を270万ドルで兄弟から購入しました。

7月29日に公開される映画「ファウンダー〜ハンバーガー帝国のヒミツ〜」で詳しく見ることができます。
セブンイレブンも、日本でのライセンス契約を受けたイトーヨーカ堂が後に米国本社のセブンイレブン社を買収しましたね。

〜 発明家でも事業家でもない 小谷野でした 〜


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アトランタのコカコーラ博物館
posted by 小谷野幹雄 at 17:34| 2017年

2017年06月22日

特化したCNN〜アトランタ訪問[1]〜

小谷野です。

アトランタでCNNの本社を訪れる機会がありました。
1980年にテッド・ターナー氏がケーブルTVを通じてニュースだけの番組を始めたのがCNN(Cable News Network)です。
バラエティもドラマも映画もない、ニュースだけのチャンネルが維持できるのか周囲は冷ややかであったと言います。
経営学的に言えば集中特化戦略、単一事業に経営資源を投下し、他社との圧倒的な差別化を図るということでした。

CNNは、周囲の予想を覆し見事に大成功を納めました。世界には皆が知りたがる事件、事故、スポーツ結果等々が沢山あるということでしょう。
湾岸戦争でバグダットから捨て身のレポートをした、ピーター・アーネットの「CNN」の言葉は今でも耳に残っています。
 
ところで、ケーブルTVの契約は頭打ちのようです。
すでに飽和感があることに加えて、インターネットでの動画配信が急速に進んでおり、ケーブル事業は今後、本格的な影響を受けそうです。
ニュースだけのチャンネルは世界情勢が複雑化、戦争が絶えない状況があるので続きそうですが、ニュースを届ける仕組みの勢力図は大きく変わりそうです。

〜 趣味は一つ(Golf)に絞った 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 16:18| 2017年

2017年06月15日

ブリューゲル&ボス〜中世のネーデルラント美術〜

小谷野です。

不思議な絵を見ました。拡大しても拡大しても、細部はさらに拡大しないと分からない名画、一生に一度は見たい絵と言われる、ブリューゲルの「バベルの塔」です。現在、東京都美術館で見られます。(〜2017.7.2)
このバベルの塔を3DCGにした動画は必見、傑作の魅力に深く迫っています。

ブリューゲルは16世紀のネーデルラント(オランダ+ベルギー、低い土地の意味)美術の巨匠ですが、このブリューゲルに大きな影響を与えたヒエロニスム・ボスの油絵も来日していました。
怪物、悪魔、天使、聖人など奇想天外な発想で風刺、風俗まで表現する奇才でした。

芸術の世界だけではなく、経営の世界でも、レジェンド(伝説)になる人は当時は変わり者、不思議さんと言われることがあります。

20世紀に話題になった超現実主義(シュールレアリズム)と同じような発想や
表現力を持った画家が、500年も前に存在していたのですね。

〜 バビル2世(*)を思い出した 小谷野でした 〜


*昭和46年から週刊少年チャンピオンに連載されていた少年漫画

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posted by 小谷野幹雄 at 15:28| 2017年

2017年06月08日

遅れる無電柱化〜街空に無数の電線〜

小谷野です。

自宅に投げ込まれた工事案内に違和感を覚えました。
電柱の老朽化に伴う、電柱建替工事の案内でした。
てっきり、東京五輪開催を念頭に、電線地中化工事のお知らせかと思いました。

ご多分に漏れず、私の住居の近くも電柱が多く車の通行に大きな影響が出ています。
電柱は死角を多くつくり、歩行者にも危険な存在でもあります。
災害の際には電柱が倒れて交通を遮断したり、救援活動を妨げたり、地表に落ちた高圧電線、多数のケーブル類は歩行者にも危険です。
また、街並みが汚く、風景が台無しになるのは言うまでもありません。

世界の先進国の主要都市で、むき出しの電線やケーブルが大都市の空に溢れているのは珍しいことです。
海外主要都市の無電柱化割合は、ロンドン・パリ・香港100%、台北95%、シンガポール93%、ソウル46%、ジャカルタ35%、東京7%、大阪5%だそうです(国土交通省のHPより)。
日本の電柱の数は約3600万本あり、年々微増しているようです。

〜 電線がない広い空を 小谷野でした 〜

<無電柱の街並み>        <電柱建替工事の案内>

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posted by 小谷野幹雄 at 14:56| 2017年

2017年06月01日

二本松城〜名城訪問〜

小谷野です。

福島県の二本松城(霞ヶ城)を訪問しました。
二本松市は、郡山市と福島市の中間に位置し、東に阿武隈川、西に安達太良山を臨む自然豊かな街です。
城主は織田信長の重臣、丹羽長秀の末裔の丹羽家が長く務めました。

過去このブログで取り上げた白河城と同じく戊辰戦争での激戦地で、二本松藩は奥羽越列藩同盟に参加して新政府軍と戦いました。
少年隊(13−17才)の非業な最期は会津若松城の白虎隊が有名ですが、この二本松城においても多くの志願した少年が戦死しています。
 
ところで、福島県二本松市といえば、近代2人の著名人が浮かびます。
一人は高村光太郎の妻・智恵子さんです。光太郎さんの「智恵子抄」の主人公です。
二本松生まれの智恵子さんは近代日本の女性芸術家として日本画、晩年病床についてからは紙絵の素晴らしい作品を残しています。智恵子記念館に数々の展示があります。

もう一人は、日展(日本美術展覧会)会長まで務めた日本画の巨匠、大山忠作さんです。
二本松駅前には大山記念美術館があります。
数々の作品の中でも鯉を題材にした作品は安堵、安らぎを与えてくれます。

〜 志願した少年達に敬慕 小谷野でした 〜


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二本松城と少年隊像    高村光太郎の妻・智恵子の生家
posted by 小谷野幹雄 at 14:40| 2017年

2017年05月25日

ニュージーランド由来の名〜キウイ、ネピア〜

小谷野です。ニュージーランド(NZ)のネタを2つ。
まずは、果物のキウイの名前の由来です。
NZの国鳥、キウイ(飛べない夜行性の鳥)の形に似ていることから命名されて、世界に広まったそうです(NZのシンボル呼称である「キウイ」を命名しただけで形とは関係ないと言う人もいました)。

原産は中国のようですが、品種改良に成功して、NZからの輸出で世界的にキウイフルーツの名前が広まりました。


次に、王子製紙のティッシュ・ペーパー「ネピア」の名前の由来です。
ネーピアは、NZの北東の町の名前です。
かつては紙の原料が多く採れ、王子製紙もビジネスで関係があったようです。

ところで、NZの地上波の放送では、ニュース番組が少ないように感じます。
そのニュース時間の半分以上はスポーツです。ラグビー、クリケットには時間をさきます。
もちろん有線放送契約すればCNN等の海外ニュース番組が見られます。
犯罪も少なく平和で、生活の満足度が高い証のようです。

〜 あふれる事件、事故ニュースに辟易 小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 14:53| 2017年

2017年05月18日

團菊祭五月歌舞伎〜4才眞秀君初お目見え〜

小谷野です。

女優、寺島しのぶさんのご子息「眞秀(まほろ)」君の初お目見えに歌舞伎座に行ってきました。
人間国宝、尾上菊五郎さんの孫にあたります。

演目、魚屋宗五郎の中でお酒を運んでくる丁稚役でした。

<声が良い>
一般的に舞台での子役の発声は、甲高く、起伏がないしゃべり方ですが、眞秀(まほろ)君は、抑揚もあり場内によく通る声質でした。

<ルックスが良い>
お父さんはフランス人ですが、顔は日本的な男前ですから人気出そうです。

<歌舞伎大好き>
本人(及び母)が歌舞伎大好きだそうですから、何よりも精進絶えることがないのでしょう。

今回は歌舞伎座という大舞台で少なくないセリフ、長い登場時間をこなし、将来の大物の片鱗を見せるものでした。半世紀後には大名跡を継ぐ可能性もあるのではと、ひいき目で見てしまいます。

4才の子供といえば通常は、お母さんのひっつき虫のような存在ですが、堂々とした舞台演技をみると、承継を最も早く本格的にスタートさせるのが歌舞伎界なのだと感心させられます。

ところで、菊五郎(宗五郎)の演技、妹を殺され、長く断っていた酒に酔っていく姿は本当に見事でした。

〜 春秋に富む子供達に無限の可能性を感じる 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 15:09| 2017年