2017年06月22日

特化したCNN〜アトランタ訪問[1]〜

小谷野です。

アトランタでCNNの本社を訪れる機会がありました。
1980年にテッド・ターナー氏がケーブルTVを通じてニュースだけの番組を始めたのがCNN(Cable News Network)です。
バラエティもドラマも映画もない、ニュースだけのチャンネルが維持できるのか周囲は冷ややかであったと言います。
経営学的に言えば集中特化戦略、単一事業に経営資源を投下し、他社との圧倒的な差別化を図るということでした。

CNNは、周囲の予想を覆し見事に大成功を納めました。世界には皆が知りたがる事件、事故、スポーツ結果等々が沢山あるということでしょう。
湾岸戦争でバグダットから捨て身のレポートをした、ピーター・アーネットの「CNN」の言葉は今でも耳に残っています。
 
ところで、ケーブルTVの契約は頭打ちのようです。
すでに飽和感があることに加えて、インターネットでの動画配信が急速に進んでおり、ケーブル事業は今後、本格的な影響を受けそうです。
ニュースだけのチャンネルは世界情勢が複雑化、戦争が絶えない状況があるので続きそうですが、ニュースを届ける仕組みの勢力図は大きく変わりそうです。

〜 趣味は一つ(Golf)に絞った 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 16:18| 2017年

2017年06月15日

ブリューゲル&ボス〜中世のネーデルラント美術〜

小谷野です。

不思議な絵を見ました。拡大しても拡大しても、細部はさらに拡大しないと分からない名画、一生に一度は見たい絵と言われる、ブリューゲルの「バベルの塔」です。現在、東京都美術館で見られます。(〜2017.7.2)
このバベルの塔を3DCGにした動画は必見、傑作の魅力に深く迫っています。

ブリューゲルは16世紀のネーデルラント(オランダ+ベルギー、低い土地の意味)美術の巨匠ですが、このブリューゲルに大きな影響を与えたヒエロニスム・ボスの油絵も来日していました。
怪物、悪魔、天使、聖人など奇想天外な発想で風刺、風俗まで表現する奇才でした。

芸術の世界だけではなく、経営の世界でも、レジェンド(伝説)になる人は当時は変わり者、不思議さんと言われることがあります。

20世紀に話題になった超現実主義(シュールレアリズム)と同じような発想や
表現力を持った画家が、500年も前に存在していたのですね。

〜 バビル2世(*)を思い出した 小谷野でした 〜


*昭和46年から週刊少年チャンピオンに連載されていた少年漫画

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posted by 小谷野幹雄 at 15:28| 2017年

2017年06月08日

遅れる無電柱化〜街空に無数の電線〜

小谷野です。

自宅に投げ込まれた工事案内に違和感を覚えました。
電柱の老朽化に伴う、電柱建替工事の案内でした。
てっきり、東京五輪開催を念頭に、電線地中化工事のお知らせかと思いました。

ご多分に漏れず、私の住居の近くも電柱が多く車の通行に大きな影響が出ています。
電柱は死角を多くつくり、歩行者にも危険な存在でもあります。
災害の際には電柱が倒れて交通を遮断したり、救援活動を妨げたり、地表に落ちた高圧電線、多数のケーブル類は歩行者にも危険です。
また、街並みが汚く、風景が台無しになるのは言うまでもありません。

世界の先進国の主要都市で、むき出しの電線やケーブルが大都市の空に溢れているのは珍しいことです。
海外主要都市の無電柱化割合は、ロンドン・パリ・香港100%、台北95%、シンガポール93%、ソウル46%、ジャカルタ35%、東京7%、大阪5%だそうです(国土交通省のHPより)。
日本の電柱の数は約3600万本あり、年々微増しているようです。

〜 電線がない広い空を 小谷野でした 〜

<無電柱の街並み>        <電柱建替工事の案内>

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posted by 小谷野幹雄 at 14:56| 2017年

2017年06月01日

二本松城〜名城訪問〜

小谷野です。

福島県の二本松城(霞ヶ城)を訪問しました。
二本松市は、郡山市と福島市の中間に位置し、東に阿武隈川、西に安達太良山を臨む自然豊かな街です。
城主は織田信長の重臣、丹羽長秀の末裔の丹羽家が長く務めました。

過去このブログで取り上げた白河城と同じく戊辰戦争での激戦地で、二本松藩は奥羽越列藩同盟に参加して新政府軍と戦いました。
少年隊(13−17才)の非業な最期は会津若松城の白虎隊が有名ですが、この二本松城においても多くの志願した少年が戦死しています。
 
ところで、福島県二本松市といえば、近代2人の著名人が浮かびます。
一人は高村光太郎の妻・智恵子さんです。光太郎さんの「智恵子抄」の主人公です。
二本松生まれの智恵子さんは近代日本の女性芸術家として日本画、晩年病床についてからは紙絵の素晴らしい作品を残しています。智恵子記念館に数々の展示があります。

もう一人は、日展(日本美術展覧会)会長まで務めた日本画の巨匠、大山忠作さんです。
二本松駅前には大山記念美術館があります。
数々の作品の中でも鯉を題材にした作品は安堵、安らぎを与えてくれます。

〜 志願した少年達に敬慕 小谷野でした 〜


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二本松城と少年隊像    高村光太郎の妻・智恵子の生家
posted by 小谷野幹雄 at 14:40| 2017年

2017年05月25日

ニュージーランド由来の名〜キウイ、ネピア〜

小谷野です。ニュージーランド(NZ)のネタを2つ。
まずは、果物のキウイの名前の由来です。
NZの国鳥、キウイ(飛べない夜行性の鳥)の形に似ていることから命名されて、世界に広まったそうです(NZのシンボル呼称である「キウイ」を命名しただけで形とは関係ないと言う人もいました)。

原産は中国のようですが、品種改良に成功して、NZからの輸出で世界的にキウイフルーツの名前が広まりました。


次に、王子製紙のティッシュ・ペーパー「ネピア」の名前の由来です。
ネーピアは、NZの北東の町の名前です。
かつては紙の原料が多く採れ、王子製紙もビジネスで関係があったようです。

ところで、NZの地上波の放送では、ニュース番組が少ないように感じます。
そのニュース時間の半分以上はスポーツです。ラグビー、クリケットには時間をさきます。
もちろん有線放送契約すればCNN等の海外ニュース番組が見られます。
犯罪も少なく平和で、生活の満足度が高い証のようです。

〜 あふれる事件、事故ニュースに辟易 小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 14:53| 2017年

2017年05月18日

團菊祭五月歌舞伎〜4才眞秀君初お目見え〜

小谷野です。

女優、寺島しのぶさんのご子息「眞秀(まほろ)」君の初お目見えに歌舞伎座に行ってきました。
人間国宝、尾上菊五郎さんの孫にあたります。

演目、魚屋宗五郎の中でお酒を運んでくる丁稚役でした。

<声が良い>
一般的に舞台での子役の発声は、甲高く、起伏がないしゃべり方ですが、眞秀(まほろ)君は、抑揚もあり場内によく通る声質でした。

<ルックスが良い>
お父さんはフランス人ですが、顔は日本的な男前ですから人気出そうです。

<歌舞伎大好き>
本人(及び母)が歌舞伎大好きだそうですから、何よりも精進絶えることがないのでしょう。

今回は歌舞伎座という大舞台で少なくないセリフ、長い登場時間をこなし、将来の大物の片鱗を見せるものでした。半世紀後には大名跡を継ぐ可能性もあるのではと、ひいき目で見てしまいます。

4才の子供といえば通常は、お母さんのひっつき虫のような存在ですが、堂々とした舞台演技をみると、承継を最も早く本格的にスタートさせるのが歌舞伎界なのだと感心させられます。

ところで、菊五郎(宗五郎)の演技、妹を殺され、長く断っていた酒に酔っていく姿は本当に見事でした。

〜 春秋に富む子供達に無限の可能性を感じる 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 15:09| 2017年

2017年05月11日

夫の家事と妻の自立〜家庭の財布は2つ〜

小谷野です。

ニュージーランドの夫婦では、新たに契約するケーブルTV料金の負担を巡ってミーティングが行われるそうです。
月1万円の料金を夫がいくら、妻がいくら負担するかを議論するのです。
ラグビー好きでスポーツチャンネルをよく見る夫が6割負担などの決着になります。

日本では多くの世帯では財布はひとつですが、世界では財布は2つがスタンダードなのです。
夫婦お互いの収入金額を知らない場合もあるそうです。 

女性の自立度が異なる次元にあります。
日本に定着すれば労働力不足はあっという間に解消しそうです。

ところで、これを支えている夫の家事時間の長さを忘れてはいけません。
毎晩居酒屋を飲み歩く日本的な親父は少ないようです。
退社時刻には必ず退社して(仕事の状況によっては、就業時間は無視して早く帰宅してしまうそうです)、家で料理を始める夫族が多いようです。

1に家族、2に家族、3、4がなくて5に仕事くらいの位置づけでしょうか。
「男子たるもの、台所に入るべからず」など、いまだに若干の親父族が使いますが、近い将来完全な死語になるでしょう。

〜 料理・洗濯・掃除・・・家事の前に立ちすくむ 小谷野でした 〜



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NZは人口460万人、羊は2500万頭

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posted by 小谷野幹雄 at 15:13| 2017年

2017年04月27日

ニューヨークにて[3]〜不動産投資事情〜

小谷野です。
クライアントへの情報入手のため、NYの不動産会社にて昨今の投資事情をお伺いし様々な物件を見せて頂きました。

現状でのマンハッタン物件の投資利回りは2〜3%にも関わらず、取引は活発なようです。
これは、マンハッタンが、新規の開発余地が少なく、世界のお金持ちが集まることもあり、また不動産価格が超長期にわたって右上がりを続けている(勿論リーマンショックのような価格下落局面もあります)、すなわち長期保有で損をしない過去の実績がものをいっているようです。

一方、NY郊外の一軒家の投資利回りは5〜8%ですので、借入(金利水準は30年固定で4.5%程度)をして不動産投資をする方も多いようです。

<マンハッタンのエリア別特徴>
・アッパーイースト(北東):セントラルパークの東側
 お年寄りなど、長期に住むための高級住宅エリア。

・アッパーウエスト(北西):セントラルパークの西側
 東と同じように高級住宅エリアですが、西側はコロンビア大学など学校があり
 若者も多い。 ジョンレノンが住んでいたダコタハウスもこのエリアにある。

<南地区>
 芸術家、音楽家が多いエリアです。
 トライベッカ、チェルシー地区の家賃は高額です。

〜 30億円のマンション、使うのは年1回の人も 小谷野でした 〜


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セントラルパークが見える部屋は高額
posted by 小谷野幹雄 at 13:49| 2017年

2017年04月21日

ニューヨークにて[2]〜過激な改革は頓挫〜

小谷野です。

NYにて、米国大手の会計事務所を複数社訪問しました。
驚きの税制が検討されていました。「国境調整課税(Border Adjustment)」です。
これは、輸入したモノは税務上経費(売上原価)とならない、輸出すると税務上売上から除外できる。
輸入は「悪」、輸出は「善」を税制上徹底する制度です。
この制度が入れば、モノを輸入して米国内で商売をしている企業には大打撃で、ユニクロなどは導入したら撤退すると表明しています。実際の導入までにはハードルがいくつもありそうです。

税制に限らず、急進的・破壊的な改革は黄色信号のようです。
オバマケアの廃案にも失敗したようです。
家庭への補助金の効果で、米国の保険加入率は9割を超えたそうです。
この制度を今から破壊するのは、共和党の中でも合意がとれなかったようです。

ところで、トランプ大統領の納税ゼロに抗議するデモに、トランプタワーの前で遭遇しました(写真)。
米国では繰越損失は長期に使用可能で、彼には過去のカジノ事業等への投資で累積損失が巨額にあるので、不法ではないですが大衆心理では許せないようです。

〜 最近は外交で点数稼ぎトランプさん 小谷野でした 〜


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遭遇した反トランプのデモ       トランプタワー
posted by 小谷野幹雄 at 15:23| 2017年

2017年04月14日

ニューヨークにて〜JETRO訪問〜

小谷野です。

米国ニューヨークのジェトロ(日本貿易振興機構)を訪問しました。
大統領令(議会の承認なく、大統領が行使する行政命令)が次々と停止に追い込まれるトランプさんですが、JETROから見たトランプ政権の注目政策は次のようです。

・NAFTAやTPPなどの地域単位ではなく、通商は二国間交渉へシフトしていく
・関税制度を厳格に運用する
・他国の為替介入への姿勢を強化する
・インフラ投資100兆円
 (たしかに米国は、道路、橋、空港設備は老朽化が著しい)

余談ですが、トランプさんが空港からマンハッタンのトランプタワーに戻る時に、「発展途上国に来たのかと勘違いする。」と言うように、NYの道はどこもガタガタです。

・医療保険 国民皆保険を目指したオバマケアを廃止
・ビザ発給の厳格化

また、JETROでは、海外でビジネスを始める企業の進出相談を行っていますが、NYでは日本食ブームもあり、飲食業の相談が多いそうです。
NY以外の注目地域は、テキサス州のダラスだそうです。
最近トヨタが米国本社をカリフォルニア州からテキサス州ダラスに移転、集約していることが報道されていましたね。

理由は、
・州税として法人所得税が無い
・最低賃金が低い
・労働力が豊富
・労働組合の組成が不要
・ビジネスの規制が少ない
・生活コストが低い

〜 ダラスの不動産投資の話は日本でもよく聞きます 小谷野でした 〜


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グラウンド・ゼロ(テロで崩壊した貿易センタービルの後継建物)
posted by 小谷野幹雄 at 11:37| 2017年