2017年12月14日

GET IT DONE!〜カリスマ起業家・千本氏〜

小谷野です。

今月の「のびよう会」は望年会として、目黒雅叙園で行いました。
講師には、尊敬する経営者、カリスマ起業家とも呼ばれる千本 倖生(せんもとさちお)氏をお迎えしました。

昨今、電話料金を気にせずに通話ができるのは、千本氏のおかげです。
遠距離恋愛をしている人には神様みたいな存在です。
かつては給与の半分以上が電話代に消えていたのです。

通話インフラが電電公社独占の時代に、民間力で第二電電(現KDDI)を設立し、通信業界に大競争を引きおこしました。
その後、日米の大学教授を務め、ITバブル期にスマートフォン時代到来の予感を持ち、イーアクセス、イーモバイル(現Y!mobile)を創業し上場させました。

現在は、グリーンエネルギーの株式会社レノバの代表取締役会長として、今年マザーズに上場、近く東証一部指定替えの予定です。
グリーンエネルギーの比率が極端に低い日本では、この環境に優しいエネルギー分野は大きな成長余地があるとの見通しでした。

以下、記憶に残った言葉です。

1.メガトレンドをつかめ!
2.社会的使命を持て(金儲けだけではダメ)!
3.大きな夢を持て!
4.Get IT Done!(行動しろ)
5.マネジメント編成など周到に準備しろ!

真のシリアル・アントレプレナー(*)千本氏の言葉は、参加した者の志に大きな火をつけました。

(*)ひとつの会社・事業ではなく、複数の会社・事業を興して成長させる連続起業家をいい、日本人では少ない。

〜 参加者は豆腐屋に、一丁(1兆円の目標売上)!二丁! 小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 16:00| 2017年

2017年12月07日

サービスがタダの国〜NYU Pan Asia Alumni〜

小谷野です。

前週末に、私のビジネススクール出身校であるニューヨーク大学イベント「アジア大会」が、総長始め世界のОBを招いて東京アメリカンクラブで開かれました。

小池百合子東京都知事が、東京の魅力と、東京都が取り組む海外からの投資支援の諸制度の紹介を、カイロ・アメリカン大学出身の流暢な英語で解説、最後にトランプ流に「Make Tokyo Strong Again!」と会場を沸かせていました。

また、昨年伊勢志摩サミットを成功させた鈴木三重県知事が、伊勢神宮はじめ地方都市の魅力を、林文科省大臣、ドイツ経済学者、米国法律家、芸術家、外資金融トップ等豪華面々がパネリストとして日本の問題や魅力を浮き彫りにしていきました。

印象に残ったのは、日本では人手のかかる「サービス」を価格に転嫁しない価値観の異質性の指摘でした。
たとえば、電車内のワゴンサービスで水を購入しても、駅の自動販売機で買ってもほぼ同じ値段であることに疑問を提示していました。

そういえば海外ではスーパーで50円の缶ビールも、レストランに入れば同じモノが500円になりますね。
目に見えるモノだけでなく、目に見えないサービスの価値観(価格)が健全化しないと日本の賃上げ論争は空回りしそうです。

〜 Japan as No.1(*) は再来するか 小谷野でした 〜


*「Japan as No.1(Lessons for America)」1979年ハーバード大のエズラ教授による ベストセラー本 


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posted by 小谷野幹雄 at 16:02| 2017年

2017年11月30日

所有と経営の分離〜事業承継現場より〜

小谷野です。

事業承継の専門家として難しいと感じることがあります。
それは中小・中堅企業で、所有と経営を分離して会社を継続、発展させていくことです。

具体的には、会社経営の後継者として息子は不向きであるから、経営は血族以外の優秀な人間に任せて、息子は将来株主(会社所有者)として、配当を受け取れるようにしたいという希望です。
理に叶った話のようですが、議決権の過半数を所有する中小・中堅企業の承継の場合、うまくいきません。

株式を相続した息子が会社の株式を過半数所有していれば、即時に社長以下役員を全員クビにできるのです。
当然、経営者たちはこの支配株主である息子の顔色を常に伺って経営しなくてはなりません。
こんな支配環境で優秀な経営者を招聘することは困難です。
種類株式などの制度を利用して息子の株式に制限を加えれば、実質的な資産価値がなくなってしまいます。

そもそも経営学で言う「所有と経営の分離」は、過半数を超える支配株主の存在を想定していません。
企業の発展に伴い、増資により株主数が増加し、支配株主が不在となり中小株主が増加して、株主が経営全般を管理、関与できなくなるので専門の経営者に任せることをいいます。

うまくいっているケースは支配株主のいない大企業、株主が完全に経営に口を出さない(関心が無い)企業、高い経営者報酬が事前に算式で決められている企業など例外的です。

そこで現実的には、

・継がないという息子を説得する
・能力不足なら教育し専門家人脈を形成する、優秀な従業員がいればMBO
(従業員に株式を委譲する手法)する
・企業価値があるうちに第三者に会社を売却する

これらにより事業継続と成長の可能性が高まります。

大戸屋、出光興産、大王製紙、・・・創業家が過半数株式を持っていない上場会社クラスでも、創業家と経営陣との争いはマスコミをよく賑わせます。

〜 争う双方の損失は巨額 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 15:34| 2017年

2017年11月24日

報道の自由度ランキング〜日本は不自由?〜

小谷野です。

米国のNGO団体、フリーダムハウスの行う調査に「報道の自由度ランキング」があります。
2017年発表の自由度ランキング上位は北欧諸国が占め、北朝鮮(最下位)、中国、ロシアの報道自由度は下位にランキングされています。
米国43位、台湾45位、韓国63位、日本は180ヶ国中72位だそうです。
2010年に11位まで上昇した日本のランキングは年々低下を続けています。
強い安倍政権にマスコミが気を遣って自由度が落ちている、というのがランキング低下の理由のようです。

米国トランプ大統領のマスコミ批判は尋常ではないので、来年以降米国の報道自由度ランキングに影響が出るでしょう。
また、米国報道機関への懸念としては、米国民は37%をマイノリティが占めるのに、報道記者のマイノリティの割合は14%で、公正な報道ができるのかとの指摘もあります。

ところで、個人的には日本が報道不自由な国との意識はありません(これが幻想?)が、それよりもどのチャンネルを見ても、国内偏重、ローカルの種々雑多な事件を同じように長時間取り上げる横並びの報道体制の方が気になります。

〜 家庭の自由度ランキングは? 小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 15:00| 2017年

2017年11月16日

ソニーaibo発売〜倫理・一般教養は誰が教える〜

小谷野です。

ソニーの家庭用ロボットaiboは1996年に大きな反響を呼びました。
なかなか入手困難な製品であった思い出があります。

aiboといえば、今年シリコンバレーで聴いたスタンフォード大学の教授の言葉を思い出します。
ソニーがこの20年前世界に先駆けて発売した家庭用ロボットに、自宅における人間の行動・言動様式の膨大なデータを収集蓄積する仕組みがあったら、ソニーはグーグルを超える会社になっていたと言ったのです。

今回のAIBOはクラウド上のAIが集合知として蓄積していく仕組みがあるようです。
ただし、飼い主(持ち主)とのコミュニケーションレベルを上げる学習目的のようで、将来の家庭内での様々な製品開発が念頭にあるのかは分かりません。

ところで、素人の単純な疑問です。AIは「倫理」を自己学習できるのでしょうか。
ある事件を思い出します。マイクロソフトの学習型人工知能おしゃべりロボット「Tay」が、緊急停止させられた事件です。ネットの様々な会話から学習して、自分でもおしゃべりをTwitter上に投稿していくAIでした。
しかしTayは、人種差別、陰謀論を学習した発言、またヒトラーを礼賛し、ホロコーストはでっち上げと主張する発言をするように育っていき、緊急停止となりました。使う言葉もネット上の言葉で学習しているので、汚いものばかりです。

人間でも、小さい頃から暴力映画「だけ」見て育ったら大変です。
基礎に倫理教育があるから、暴力映画もエンタテイメントとすることができるのです。
AIも基礎に倫理教育、一般教養が欠落していては、SF映画のように人類を滅ぼすことだけを目的にしたロボットが生まれそうで怖いと感じます。今は人類の味方、aibo。

〜 家庭用亭主ロボットは発売しないで、勝てそうもない小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 10:50| 2017年

2017年11月09日

スーパー歌舞伎U『ワンピース』〜クール・ジャパン〜

小谷野です。

官製クール・ジャパン・ファンド700億円は無駄な税金の費消になると新聞が報道していました。
日本アニメの海外配信事業、日本TV番組の輸出、日本食発信事業など日本文化を世界に発信、事業としても成功させるための投資ファンドですが、官製らしく「投資ありき」から事業計画審査もお粗末で、大方の投資案件が赤字で累損も巨額になっているそうです。

しかし、新橋演舞場は違いました。日本アニメを歌舞伎化した『ワンピース』は、連日多くの外国人顧客を集めて大賑わいです。
『ワンピース』は1997年から週刊少年ジャンプに連載中で、単行本発行が日本漫画最高の3億6000万部を超えたそうです。海外でも42カ国での発行部数は7000万部を超えているそうです。

余談ですが、ハウステンボスでの過去のイベント船、『ワンピース号(サウザンド・サニー号)』クルーズは
大人気で施設の再建に貢献したようです。

このお化けアニメと歌舞伎が融合し、4代目市川猿之助(澤瀉屋)の演出でス−パー歌舞伎Uとして世に登場しました。
少々残念なのは主演の市川猿之助が4日目でカーテンコール最中にスッポンで骨折してしまいました。
現在は尾上右近(音羽屋、6代目尾上菊五郎のひ孫)が代役で上演されています。
若き右近の主人公「ルフィー」も爽やかで良いものです。

〜 自分の大秘宝(ワンピース)は何? 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 14:33| 2017年

2017年11月02日

伝説は反目から生まれる〜東京国立博物館 運慶展〜

小谷野です。

私は、気に入った仏像の前では長時間対座する癖があり、奈良の興福寺はお気に入りの場所です。

現在、上野の東京国立博物館で興福寺再建記念特別展「運慶」が開催中です。
残存少ない運慶の作品ですが、全国31体のうち22体が上野に集まっています。
この貴重な展覧会(11月26日まで)は仏像マニア以外にも人気で、入場制限が出ていました。

平安時代、仏師の世界では京都仏師による定朝様式が公家の間で隆盛を極めており、のっぺりで穏やかな顔の仏像が主流でした。
これに対して奈良仏師、康慶、運慶親子は筋肉隆々の力強さ、目には水晶を使い、生きているような写実性溢れる仏像を作り始めました。
これは、奈良へ左遷させられた奈良仏師による京都仏師への「反目」であったという歴史家もいます。

源頼朝が天下人となり、公家から武士の時代が到来すると、写実的で荒々しい像は時の政権の高い評価を得ていきました。

ところで、伝説の仏師運慶の若い頃の私生活は破茶滅茶で、早くから「反目」精神の塊だったようです。

〜 反目と協調を繰り返す夫婦関係 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 14:29| 2017年

2017年10月26日

ホンダ・ジェット世界一に〜「人まねするな、役所に頼るな、世界を目指せ」〜

小谷野です。
ホンダのジェット機が好調で小型ビジネスジェット(搭乗10人以下)の市場では2017年上半期で24機を納入し、世界一の販売数となりました。

本田宗一郎さんの名言「人まねはするな」は、プライド高き技術屋の重い言葉です。
まねだけでは企業は転落と衰退の道をたどり始めるというのが持論でした。
このホンダの小型ジェットも30年もの試行錯誤を繰り返し、新しいモノにチャレンジする宗一郎氏の信念を貫いた製品です。

例えば、エンジンが主翼の上という奇抜なところにあります。
これにより、小型ジェットの室内スペースや外部荷物積載量の増加、さらに空気抵抗の減、燃費の改善を実現しています。

また、飛行機製造業者は通常機体のみを作り、エンジンは他社が作ったものを載せるのですが、このジェット機のエンジンは、ホンダ製なのです。燃費性能が優れ、エンジンだけの外販もこれからは行うようです。

「人まねはするな」「役所に頼るな」「世界を目指せ」・・・、名言多し本田宗一郎氏の魂が乗り移った製品といってよいでしょう。ちなみに値段は5.4億円だそうです。
ハリウッド・スターなどが所有する豪華な中型プライベートジェットは30〜50億円程度ですから、顧客対象となる市場は大きいでしょう。

〜 まるで空飛ぶ車 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 16:25| 2017年

2017年10月19日

イーロン・マスク〜未来に真摯に接するカリスマ〜

小谷野です。

イーロン・マスク(Elon Musk)氏がTVインタビューに出ていたので、見入ってしまいました。

彼は南アフリカ出身のカリスマ経営者、いや、カリスマ起業家と呼ぶべきでしょう。
Paypal、スペースXを起業し、電気自動車のテスラ・モーターズのCEOでもあります。
販売台数がGMの100の1にも満たないテスラ・モーターズの時価総額はGMを抜き、米国最大の自動車メーカーとなっています。

最近は穴掘りに夢中だそうです。目的は、ロサンゼルスのような渋滞の激しい街の地中深くに、車を載せたパレットの完全自動運転により200kmで移動できる道路を作り、渋滞を軽減する社会を実現するそうです。
街の中心地から数分で空港まで到着できる構想です。

ところで、車の自動運転技術は、ほぼ完成されており、現状でもロスからNYまで全くの手放し自動運転で到着できるそうです。

イーロン氏の話す内容は、常に未来に真摯に直面した構想であり、夢物語を聞いている感は全くありません。
本当にそうなるであろう近未来の明確な像を結ぶことができます。

そういえば、日本のベンチャー企業でも、あまりに遠い抽象的な未来を見ていた企業より、近未来をしっかり見つめていた企業の成功事例が多かったと感じます。

〜 カリスマぐうたら 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 14:36| 2017年

2017年10月12日

さらばモンキー〜バイク市場の激変〜

小谷野です。

私はバイク少年でした。16才でバイクの免許を取っていたことが高校にバレて職員室で叱られた苦い記憶があります。

大学時代は、講義は差し置き、バイクにテントを積んで日本一周など、全国各地へのツーリングを頻繁に行っていました。
アルバイトはバイクのガソリン代のために行っていた記憶があります。
私のような往年のライダーには悲しいニュースが続きました。
ホンダが50年間作り続けている50ccバイク「モンキー」を、ヤマハが40年来のSR400を、生産停止すると発表したのです。
モンキーは永遠のベストセラーとして、SR400は大型単気筒ピストンの振動が、マニアの心を鷲づかみしていました。

ところで、バイクの国内市場を見ると、私が全国をツーリングしていた1980年代からバイクの販売台数は7分の1まで落ち込んでいます。
そういえば、オートバイ・レースのTV放映も無く、オートモービル自体に若者の関心は低く、原付バイクは電動アシスト自転車に市場を奪われている現状を鑑みると、市場の異常な縮小も理解できます。

国内市場はジリ貧の一方、世界シェアはホンダ、ヤマハ、カワサキの日本バイクが4割を占めています。
海外が主戦場のバイクは、世界的な排ガス規制の強化、特に厳しいヨーロッパ基準を日本にも導入せざるを得ず、改良コストが見合わない古い設計のモデルは廃止となったようです。

世界のオートモービル市場が、環境問題から省エネ・電動化に大きく舵を切っているので、今後も廃止モデルが増えそうです。

〜 ケニー・ロバーツ(*)に憧れた 小谷野でした 〜


(*)伝説的な2輪レーシング・ライダーで国際モータースポーツ及び
   MotoGPの殿堂入り、息子もWGP500チャンピオン

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(ホンダHPより)モンキー
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(ヤマハのHPより)SR400
posted by 小谷野幹雄 at 16:49| 2017年