2016年03月31日

フランク・ロイド・ライト〜温故知新〜

小谷野です。

個人的に好きな建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の建築物をアリゾナ州立大学で見学する機会に恵まれました。

ライトは近代建築三大巨匠の一人といわれ、日本では旧帝国ホテルが有名です。
取り壊しの際は、世界中から日本人は世界的遺産を粗末に扱うと叱られました。
現在は愛知県犬山市の明治村に、一部が移築展示されています。

ライトは建築だけでなく、彼がデザインした各種模様は様々な照明器具や装飾品に使われ評判を博していますが、これは紀元前からアメリカ原住民が使用していた各種模様(文字)が参考になっていることを聞いて驚きました。


経営の世界では、前だけを見て進むのが常套ですが、時には遠い過去に大きなヒントに出会うこともあるようです。
「来を知らんとする欲する者は往を察す」

〜 昔の妻の写真をじっと見る 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 18:37| 2016年

2016年03月24日

頑張ると赤字〜全国一律の是非〜

小谷野です。

病院の先生から不思議なことを聞きました。
医業分野では、志を高くし、患者満足度(CS)を追求すればするほど赤字になると嘆いていました。
売上げは最新設備でも、高度なスタッフを雇用しても、名医でも新人医師の手術でも同じだそうです。
古い建物、古い医療設備を使って、安い人件費で雇えるスタッフを抱える病院は利益を出しやすいそうです。

飲食の世界に置き換えれば、どんな会社も牛丼一杯の売値は全国一律300円と国に決められているのと同じでしょう。どんなに安全で良質の肉を使おうが、店を衛生的に綺麗にしても、笑顔で迎えられる社員教育を充実させても、売値は一律と決められているのです。

国民医療費は40兆円を超え、巨額の公費負担を抑制するために薬価や医療報酬を下げる議論が多く、市場原理導入の話は聞きません。
医業の世界で、自由競争原理を持ち込むのは、国民皆保険の存続に関わるタブーな議論のようです。
「金持ちだけが良い医療を受けられる国でよいのか」と言われてしまうそうです。

〜 医療費の増加を、市場の拡大・雇用の増加と喜べる仕組みができないものか
小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 17:31| 2016年

2016年03月17日

同族企業の繁栄〜ドラッカーの言葉〜

小谷野です。先日、歌舞伎の襲名の話をしましたが、同族企業での名跡を守る承継の話です。

久しぶりにドラッカーの書籍を開いて目にとまった内容です。
ピーター・F・ドラッカーの書籍は米国のビジネススクール時代には指定教科書以外に何冊も読むことになった経営学のバイブルです。

以下、著書「実践する経営者」における、同族企業が繁栄を続ける原則です。

1.同族者でできの悪い者を働かせるな
 ファミリーでない社員と同等の能力をもち、同等以上に働く者でない限り、会社で働かせてはならない。で
 きの悪い者を働かせるなら、働きに来ないように金を渡したほうがよい。

2.経営陣に一族でないものを1人は起用せよ
 経営陣の重要なポスト、及び専門能力が重要な意味をもつ財務、法律、開発のトップは一族以外がよい。

3.後継に関わる問題は利害関係の無い外部の人間にゆだねるべきである。

4.社会が必要とする同族会社になる
 同族会社の継承が社会の利益と一致する

〜 血族の扱いは難しい 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 15:43| 2016年

2016年03月10日

名跡と襲名〜五代目雀右衛門〜

小谷野です。

五代目「中村雀右衛門」襲名披露公演に行ってきました。
五代目は今月、歌舞伎・三姫(注)のうち、2つの姫(時姫と雪姫)を歌舞伎座で演じています。
 
襲名された(旧)芝雀さんは、東京西ロータリーの同じメンバーです。
襲名記念の公演や口上は、先代の名跡を汚さず芸格の更なる向上を目指す決意をしめす儀式です。
歌舞伎役者が生まれつき背負っている運命は重たく、よくここまで全うされました。

ところで、襲名行事は会社で言うと新社長のお披露目でしょう。
社長になると、代々同じ名前を襲名している企業があります。
ミツカンの中埜又左衛門(現8代)、国分の國分勘兵衛(現12代)などです。
こちらも引き継ぐビジネスの名跡が重そうです。

〜 名跡なき野放図 小谷野でした 〜


(注)三姫:「鎌倉三代記」の時姫、「金閣寺」の雪姫、「本朝廿四考」八重垣姫


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posted by 小谷野幹雄 at 13:43| 2016年

2016年03月03日

真偽を追求しないときもある〜嘘の遺言書〜

小谷野です。

ドラマでは、真実を暴いて悪事を働く人をギャフンと言わせるのが筋書きなのでしょうが、現実ではそうでないこともあります。

随分前の相続の話です。
亡くなった人には、養子縁組した甥っ子と実の妹がいました。
相続発生で、当然甥っ子が大方の財産を引き継ぐと思っていたら、遺言書がでてきました。
公正証書ではなく自筆遺言ですから家庭裁判所にて開封の手続きをすることになりました。
内容は、全財産を妹に遺贈すると書いてありました。
甥っ子は、この遺言書の書体が妹の字であり、亡くなった後に妹が書いたのは間違いないと確信しました。
しかし、甥っ子は、なにも主張せずに妹の全財産相続に同意しました。

甥っ子は、この妹(叔母)を嫌っており、争いで話をするのも嫌だったようです。
相続すべき財産額は小さくありませんでしたが、資産内容は収益を生んでいないものや管理が大変なものが多かったのが救いでしょうか。真実を追求することなく、妹への財産名義変更、相続税の申告・納税を終了させました。

〜 あなた、この領収書の店はどんなサービスするの?小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 13:55| 2016年