2016年11月24日

伝統は伝承では守れない〜有田焼400周年〜

小谷野です。

今年、有田焼が400周年を迎えました。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、連れ帰った大陸の陶工が日本に陶磁器の技術を広めて
産業化したわけですが、磁器(注1)の原料となる陶石が有田で発見されたのが
1616年だそうです。

その後、日本陶磁器は世界へ輸出され、ドイツのマイセンも100年遅れて、
有田焼を模倣して始まったのは有名な話です。

若き人間国宝、第14代今右衛門(注2)さんのお話を直接聞く機会がありました。
印象に残った言葉です。

「伝統は単なる伝承では守れない。その時代、時代に応じた新しいものを
取り入れて変化していかなければならない。」

(注1)磁器:陶石を材料にして、白地で透光性が有り、吸水性はない。
    陶器:粘土質の土を材料に、磁器よりも低い温度で焼きます。
(注2)日本及び有田の三右衛門のひとり

〜 秀吉の朝鮮出兵は百害あって一利「あり」だった 小谷野でした 〜



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posted by 小谷野幹雄 at 19:45| 2016年

2016年11月17日

税制改正議論にみる日本の家族観〜女性の社会進出の壁〜

小谷野です。

この時期は来年度の税制改正の議論が渦中に入ります。
女性の社会進出を促進する税制も議論になります。
しかし、早々に本年も抜本改革案は見送られました。
配偶者控除額の調整でお茶を濁すようです。

抜本改革案は、夫だけが働くことを前提にした配偶者控除を廃止し、海外でよく見られる夫婦控除制度の導入するというものです。
見送った表向きの理由は、不利になる低所得世帯が発生することですが、「女性は家を守り男は社会に出て稼ぐ」という日本の家族制度の根幹に関わる問題は、もっと時間をかけて議論すべきとの考えが背景にあります。

現在、働こうとする主婦の方には103万円の壁があります。
収入が増えると、夫の所得税計算上の配偶者控除がなくなり、家族の手取りが増えないのに、夫に年末調整の手間暇から迷惑をかけるというものです。

さらに大きな壁は130万円の壁です。
年間の収入が130万円を超えずに主婦でいれば、実際には年金保険料を払わなくても払ったとみなす制度です。(本年10月から大企業のパートに限って年収106万円以上の方に厚生年金の加入が義務づけられました。)

フルに働いている女性は、通常通り全額支払い義務があり、働かない主婦が保険料を全額免除される3号被保険者制度は、働く女性から不公平と長年言われており、主婦の就業意欲を削ぐ制度となっています。

民間の経済団体では、女性の社会進出を促進するために配偶者手当を廃止・縮小するようにとの指導が会員企業に出ているようです。

〜 女性就労の足かせ多過ぎ 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 14:48| 2016年

2016年11月10日

変化の演出〜大衆心理の賢愚は〜

小谷野です。

次期米国大統領は、消去法によりクリントン氏が大方の予想でしたが、未知数の異端児トランプ氏に決まりました。

選挙は、「変化」を期待させる過剰なまでの演出が重要のようです。
クリントン氏はファーストレディ時代から四半世紀もメディアに露出し、既存の政治家のレッテルを剥がせず、国民は変化を期待できなかったようです。

今年7月に英国で行われた、EU離脱の国民投票を思い出しました。
残留派有利の前評判から一転、離脱派勝利の結果。
本当に勝ってしまった離脱派が、投票後慌てていたのを思い出します。

大衆心理は一般的に、変化に期待をする、特定の時流に流される、劣勢側を応援する等々の特徴が挙げられますが、今回の判断の賢愚はこれからの4年間で結論が出ます。

ところで、総得票数も得票率もクリントン氏が上回っていたそうです。
多くの米国民が文盲だった時代にできた選挙人制度は理解しにくいです。

〜 メキシコ国境に万里の長城ができるのか 小谷野でした 〜



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posted by 小谷野幹雄 at 18:05| 2016年

2016年11月04日

長い保証責任〜家賃保証〜

小谷野です。

不動産賃貸取引における保証人の責任に関する最高裁判決に疑問を持ちました。

一般的に、弟がアパート借りるのに兄が保証人になる話はよくある話です。
この弟が契約後5年目から滞納した家賃853万円を払えと、突然兄が訴えられて、支払い命令が下ったのです。

2年毎の契約更新時には保証人の意思確認はなく、兄は明示的に了承をしていませんが、過去の押印責任を負ったのです。
兄の責任は、何年経過しても当該不動産から弟が退去するまで続くとのことです。

本件にかぎらず、保証については、いろいろな事件が起きます。
倒産間際の会社の延命のために親戚、知人に保証依頼して、その後再起の段階では応援者がいなかった社長さん。
信頼していた人間に、実印と印鑑証明を渡した方の保証債務履行(破産処理)の仕事をしたこともあります。

ところで、アパートを借りるときの連帯保証人を請け負う、家賃保証会社の業績は堅調です。

〜 とうの昔に保証期間が切れた夫婦、小谷野でした 〜



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posted by 小谷野幹雄 at 15:31| 2016年