2017年03月30日

シリコンバレーの生態系(2)〜インフラ・文化・大学〜

小谷野です。

シリコンバレーにある、スタンフォード大学の教授の
「シリコンバレーの生態系」の話の続きです。

世界から豊富な人材が集まっていることに加えて、

・大企業とベンチャーの共存
シリコンバレーには、急成長した大企業と、起業後間もないベンチャーが共存しています。
大企業が起業家を排出、支援を行い、起業した事業が軌道に乗ると大企業が買収するサイクルは珍しくなく、元勤務先に事業を買い取ってもらうことが、よくあるようです。

・ビジネスインフラの充実
投資家(エンジェル)、弁護士、会計士など、起業や事業成長に不可欠なインフラが充実している

・新しい事業の土俵を求める文化
家電など従前のコンシューマーエレクトロニクス、自動車などの物作りは日本に負けを認め、通信、IT、半導体、さらにデザイン、システム、ソフトなど、既存ではない土俵で戦う文化が形成されているようです。
その結果、既存業界の境を壊す事業が次々と生まれました。

・成功にともなうリターンの大きさが保証されている
説明は不要でしょう。個人資産が短期でゼロから数千億円になる起業家も珍しくありません。

・失敗を評価する文化
失敗のない人間よりも、失敗を経験している起業家の方が評価されるそうです。
余談ですが投資アドバイザーの弁護士の話で、複数のパートナーで起業した場合、パートナー間での大喧嘩を経験していないと、評価が低いそうです。

・オープンイノベーションと機密保持の絶妙なバランス
機密保持をしながら、自社だけではなく、他社、大学、行政など異業種、異分野の技術、アイデアを革新事業につなげる土壌がある。

・トップスクールとの距離が近い
スタンフォード大学、UCバークレーなど世界のトップスクールが近くにあり、大学が起業家を輩出、逆に社会人から学校に戻り知識や先端技術を追求できる環境にある。
ちなみにグーグル創業者の2名はスタンフォードの博士課程在籍中に創業しています。

〜 学生時代は社会との接点が無かった 小谷野でした 〜


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グーグル本社にあるアンドロイドフォンのマスコットキャラクター(歴代、お菓子の名前が付けられている)

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道路にある「いいね!」の大看板
posted by 小谷野幹雄 at 17:20| 2017年

2017年03月24日

シリコンバレーの生態系(1)〜豊富な人材〜

小谷野です。

米国カリフォルニア州のシリコンバレーを訪れました。世界をリード(支配)する新しい先端技術企業が、次々と産声をあげる有名な場所です。

名前の由来は半導体の主原料のシリコンの渓谷(Valley)と呼んだことから始まったようです。
また、シリコンバレーという明確な街があるわけではありません。
サンフランシスコから車で約1時間南下した地域を言いますが、最近は拡大されて、サンフランシスコまで含めて呼んでいる場合もあるようです。

アップル、グーグル、フェイスブック、ヤフー、アドビシステム、イーベイ、インテル、・・・先端技術の企業が本社を置いています。
このシリコンバレーにある世界のトップスクール、スタンフォード大学の教授から話を聞く機会に恵まれました。シリコンバレーの生態系についてです。

・豊富な人材
 世界から優秀な人材が集まっています。母国のトップスクールを卒業した後、
 起業のためシリコンバレーに来ている人も多いようです。
 インド、中国を筆頭に人種のルツボと言ってよいでしょう。

トランプ政権が掲げる移民政策により、シリコンバレーは大きな打撃を受けます。
シリコンバレーの多くの企業が、トランプ政権に早い時期からノーを明確に主張しています。
その報復として、サンフラシスコからシリコンバレーへの鉄道建設の連邦予算が、トランプ氏の大統領就任直後に停止されたそうです。この鉄道建設は周辺住民の長年の切望であったそうです。

余談になりますが、自動車配車のウーバー・テクノロジーは、トランプ政策支持を訴えたと同時に、数万人のユーザー会員から解約されたそうです。

そういえば、アップルの創業者スティーブ・ジョブスの父はシリアからの留学生でしたね。
・・・つづく

〜 東京渋谷のビットバレーも負けるな 小谷野でした 〜

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急ピッチで進む新アップル本社建設 2017年4月から6ヶ月かけて1万2千人の社員が引っ越すそうです。東京ドーム6個分の新社屋は、地元では宇宙船と呼ばれています。
posted by 小谷野幹雄 at 14:45| 2017年

2017年03月16日

マナーとルール〜廣野ゴルフ倶楽部〜

小谷野です。

廣野ゴルフ倶楽部(*)を訪れる機会に恵まれました。
どのプレーヤーもマナーやルールを守り、人を気遣う姿勢があり、キャディさんの教育レベルも高く、快適な1日でした。

ところで、マナーとルールの違いとして、ルール違反には罰があるが、マナー違反には罰がないといいます。
罰はなくても、マナーは相手を不愉快にさせないコミュニケーションの一つとして重要です。

ビジネスマナー違反は日常的によく見かけます。

・出社時に挨拶しない(独り言のように小さい声の)人
・タクシーに真っ先に乗り込む若い人
・話が、報告なのか相談なのか、最後まで分からない人
・当社(社内)、弊社(外部)、御社(口語)、貴社(文章)の使い方を間違える人
・郵送物の御中(部署)と様(個人)の区別がつかない人
・電話呼び出し音を何度も放置しているにも拘わらず、大変お待たせしましたも言わず、「はい」と受話器を
 とる人・・・

気にし始めるとこうるさい舅(しゅうと)状態になってしまいます。
一方、ルール破りは人への迷惑どころか、人を傷つける事件、事故まで起こしてしまいます。

(*)世界ゴルフ場ランキングで上位にある日本のゴルフ場

〜 脱いだ靴は揃えて、と叱られる 小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 16:59| 2017年

2017年03月09日

AI(人工知能)の恐怖〜飽きない、疲れない、諦めない〜

小谷野です。

将棋界で対局中にAI(ソフト)使用を巡ってスキャンダルがありました。
囲碁の世界では世界チャンピオンがAIに負けるニュースもありました。
天文学的に局面数が多い囲碁でAIが勝つのはまだ遠い将来とされてきました。

専門家によると、AI(人工知能)の研究は、データベースの解析、迷惑メールの判断、音声認識等々の機械学習(Machine Learning)から、神経科学を取り入れた人間の脳機能と同じレベルの深層学習(Deep Learning)が
できるステージにあるそうです。

AIは人間と違い、学習を始めても、飽きたり、疲れたり、諦めたりしません。
人間だと何十年もかかる学習を短期間に習得してしまうそうです。
最近のメディアで、AIによって無くなる職業ランキングもよく目にしますね。
AI(ロボット)が人類を支配する未来映画がありましたが、もう絵空事ではないようです。

将来、家電店に行くと、売り場に並んでいる商品は各種ロボット、接客する店員もロボット、という時代がくるかも知れません。

〜 キカイダー(*)になりたかった 小谷野でした 〜


*昭和40年代に一世を風靡した石ノ森章太郎原作「人造人間キカイダー」で、
半分機械・半分人間の主人公が活躍する。

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posted by 小谷野幹雄 at 18:12| 2017年

2017年03月02日

多様性は強み〜アカデミー賞授賞式〜

小谷野です。

今週アカデミー賞が発表になりました。
授賞式は、反トランプ大統領のメッセージが多く異様な雰囲気だったようです。

ハリウッドは世界中から一旗あげようと、移民などの多種多様な人たちが
集まっているので、排他的な政策には反旗のテンションが上がるようです。

事前の映画評論家の間では、作品賞は「ラ・ラ・ランド」が当確でしたが、
大統領に抗議の意味があるのか(???)、差別問題を取り上げた
「ムーンライト」の受賞に決まりました。

ところで、「多様性 diversity」は間違いなくアメリカ国家の強みであり、
ハリウッドでは世界を魅了する映画が生まれる源泉です。

経営の世界でも人材の多様性は強い企業の特徴になっています。
経営学の世界では2つの多様性が議論されます。

・タスク型多様性(Task Diversity):能力、経験などの人材の多様性

・デモグラフィー型多様性(Demographic Diversity):
 人種、宗教、国籍、性別、年齢など明らかに分かる人材の属性

同じ生活環境、同じ教育環境で育った同質の人材だけでは
企業内にイノベーションは生まれにくいでしょう。
しかし、ここで留意すべきは、理念が共有できている人材の多様性です。
いろんな人がいるだけの、バラバラ組織もたまに見かけます。

〜 通うお店にも多様性 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 17:57| 2017年