2017年11月02日

伝説は反目から生まれる〜東京国立博物館 運慶展〜

小谷野です。

私は、気に入った仏像の前では長時間対座する癖があり、奈良の興福寺はお気に入りの場所です。

現在、上野の東京国立博物館で興福寺再建記念特別展「運慶」が開催中です。
残存少ない運慶の作品ですが、全国31体のうち22体が上野に集まっています。
この貴重な展覧会(11月26日まで)は仏像マニア以外にも人気で、入場制限が出ていました。

平安時代、仏師の世界では京都仏師による定朝様式が公家の間で隆盛を極めており、のっぺりで穏やかな顔の仏像が主流でした。
これに対して奈良仏師、康慶、運慶親子は筋肉隆々の力強さ、目には水晶を使い、生きているような写実性溢れる仏像を作り始めました。
これは、奈良へ左遷させられた奈良仏師による京都仏師への「反目」であったという歴史家もいます。

源頼朝が天下人となり、公家から武士の時代が到来すると、写実的で荒々しい像は時の政権の高い評価を得ていきました。

ところで、伝説の仏師運慶の若い頃の私生活は破茶滅茶で、早くから「反目」精神の塊だったようです。

〜 反目と協調を繰り返す夫婦関係 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 14:29| 2017年