2018年07月12日

母の生き写し、勧玄君〜7月大歌舞伎〜

小谷野です。

今月の歌舞伎座は、市川海老蔵さんとその息子堀越勧玄君の共演が昼夜ともあるのでチケット入手が相当難しいようです。
舞台で拝見した勧玄君の顔は、昨年乳がんで亡くなった小林麻央さんの生き写しでした。

昼間の部は秀吉の太閤記もので、明智光秀(中村獅童)の謀反の後、信長の後継者を決める会議で秀吉(海老蔵)が三法師(勧玄君)を抱いて後継者の地位を固めるお話です。

ところで、2020年の大河ドラマは、この謀反を起こした明智光秀を主役とする『麒麟がくる』に決まり、主演は長谷川博己さんのようです。
麒麟とは、仁のある政治(戦国を終わらせる)と現れる聖なる獣のことで、才能と人徳を兼ね備えている人も麒麟にたとえます。

この明智光秀といえば転職を重ねていく出世魚です。
斎藤道三に仕え、将軍足利義昭に仕え、そして織田信長の盟友となり、大出世を遂げました。
これだけ見事に転職できるのですから、相当な能力があったのでしょう。
中途入社には冷たい成熟企業(普通の大名家)と違い、新興企業(織田信長)の能力主義を徹底した組織の中で目覚ましい出世を遂げたのだと思います。

時代も味方しました。
安定した時代には家柄や年功を重んじるので、光秀のような転職組の出世は難しかったかもしれません。

さて、重用された後の明智光秀謀反の謎は大河ドラマを観ることにします。
歌舞伎座夜の部の源氏物語は、歌舞伎がオペラと能楽を融合し、プロジェクションマッピング技術まで取り込んで進化した舞台となっています。
色事華やかな時代のこと、年配の女官が「恋は闇を照らす人生の光、私は生涯現役」と意味深なことを言っては観客の笑いをとっていました。

〜 闇がないから光に気づかない、小谷野でした 〜


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posted by 小谷野 幹雄 at 15:16| 2018年