2016年07月29日

相互扶助〜社会の基本理念〜

小谷野です。障害者を大量に殺傷する事件が起きました。
犯人は弱者排除の偏思想の持ち主のようです。

人は生まれて亡くなるまで社会の構成員です。
相互扶助(保険会社の定款のようですが)は、社会の基本理念です。
誰しも突然、自分のことができなくなるかもしれません。
いつ、他の人のお世話になるか分かりません。

過去行ったボランティア活動の中で、健常児と障害児に同じキャンプで交流してもらう企画がありました。
外遊びから帰った子供達の車いすを洗ったり、お風呂で体を洗ってあげたりと、とてもいい汗をかいた記憶があります。

なによりも、一緒に過ごした健常児と障害児の心の中に、無形ですが価値あるものが生まれたと実感できたことが喜びでした。

〜 「皿洗い・掃除・それとゴミ出し、相互扶助よ」!?小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 14:09| 2016年

2016年07月21日

役員報酬〜日本基準か否か〜

小谷野です。

上場会社の役員で報酬が1億円以上の方は414人いたと各メディアで報道されました(2016年3月決算)。
日本の会社なのに、高額役員報酬リストの上位にはカタカナの名前がズラリと並び、日本人の名前が少ないのです。
外国人の役員報酬は、日本基準ではなく海外基準で決定されているようです。

日本基準の背景について考えてみました。

・日本企業のROE(自己資本利益率)の低さ
 国際平均の半分程度の水準で有り、ROE最貧国と揶揄されている

・日本の役員は従業員の延長
 法律的には委任(取締役)と雇用契約(従業員)と全く異なるが、意識は人事昇進の一段階。

・日本は役員も終身雇用的な文化がある
 役員退任後も車と秘書がつく顧問等、長く会社から報酬を得るケースも多い。

・日本はストックオプション報酬制度がうまく機能しない
 米国は、上場企業の資金調達は直接金融(株式・債券発行)が中心だが、日本は間接金融(銀行借入)が主流。日本の株式市場に長期安定的な右上がりの傾向が見出せない。


ところで、このような日本独自の要因を割引いても、
日本の大企業の役員報酬は総じて低いと感じます。 

〜 あなたの小遣いは日本基準よ?! 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 15:21| 2016年

2016年07月14日

統計のウソ[2]〜平均値、中央値、最頻値〜

小谷野です。
統計に関する矛盾の続きです。
統計局発表の、「二人以上の勤労者世帯の貯蓄額2015年」を見ると、平均値1309万円、中央値761万円、最頻値100万円未満(13.2%)となっています。(HPやFBなど図が見える環境の方は棒グラフを参照にしてください。)

平均値は、貯蓄総額を世帯数で割った数値であり、中央値は、世帯数の中間点の世帯の貯蓄金額です。最頻値は最も世帯数が多い貯蓄金額の範囲(レンジ)です。

この統計データから全く異なるメッセージが発信できます。

「今、日本の勤労世帯の13.2%が貯蓄100万円未満しかなく多くの家庭が貧困に喘いでいる。(最頻値を強調)」


逆に、
「日本の勤労世帯の貯蓄平均は1300万円を超えており、とても家庭が豊かである。(単純平均値を強調)」

〜 平均的な主夫、小谷野でした 〜


出典:家計調査年報(貯蓄・負債編)平成27年 貯蓄・負債の概況 貯蓄の状況
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posted by 小谷野幹雄 at 15:17| 2016年

2016年07月07日

国民投票〜大衆判断は賢か愚か〜

小谷野です。
最近国民投票を行った国の内部が揺れています。
不思議なことに勝利者グループのリーダー達が次々と前線から消えていきます。

ところで、「大衆心理」とは、社会を構成する集団が合理的是非を判断せずに特定の時流に流されることをいうと辞書にあります。
社会心理学で使う「集団心理」の解説には、情動・衝動性、暴力性、一貫性の欠如、単純で不完全な推理、責任感の欠如による付和雷同性があるとされています。

日本でも、財政破綻を避けるための消費増税を国民投票に図れば、長期的な視点よりも目先損益が優先され否決されるでしょう。
国民投票で物事が決まるなら、政治家は不要で、「政治判断」という言葉も死語となるでしょう。

〜 会社の行方も社員投票! 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 17:00| 2016年

2016年07月01日

開かれた株主総会〜さらば、しゃんしゃん総会〜

小谷野です。今週は3月決算会社の株主総会が集中して開催されました。
日本でも「開かれた株主総会」が定着しつつあります。

かつては、株主総会で挙手して質問や意見を言うのは、会社を恫喝して裏でお金を要求する特殊株主(総会屋)でしたが、現在は一般の小口個人株主が質問や意見を言うことが当たり前になってきました。

今年目立ったのは、「経営陣と創業家の対立」、「業績不振経営者の再任に反対する機関(プロ)株主」、会社が起こした事件を追求する個人株主の姿は、いつも通りでしょうか。

珍しく、一般の小口個人株主で総会屋と見間違える発言をする人もいました。
総会屋は、がなり声をだす、会社法などの条文番号をやたらに口にする、些末な質問を長時間する、などが特徴です。
拡大された議長権限を有効に使わないと不条理な質問に膨大な時間を費やすことになります。かつて総会屋との対決となったソニーの12.5時間総会は有名ですね。

〜 質問に誠実に答えなさい(妻)!議事進行! 小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 16:59| 2016年

2016年06月23日

統計のウソ〜真実はどこに〜

小谷野です。

参議院選挙が始まりました。
与党の政策パンフレットには、給与は3年連続で2%賃上げ、今世紀最も高い水準の賃上げを3年連続で実現した、とあります。

一方、野党のパンフレットには、実質賃金は下がっており、与党の経済政策は失敗したと記載があります。

米国作家ダレル・ハフ氏の『統計でウソをつく法』(BLUE BAKS)を久しぶりに手にしました。
統計は、誰がそういっているのか、複数ある調査方法の中でどの方法を採用したか、本来集計すべきデータを除外するなどで、真逆の結果にもなることを、半世紀以上前の本は警鐘しています。
真実の数値の集計でも、集計方法によって実態と離れたメッセージになるようです。
TV通販では、たくさん統計数値が出てきますね。96%の人が満足、99%の人に結果が出ました・・・。

〜 今日は一度も飲みに行っていない 小谷野でした 〜

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posted by 小谷野幹雄 at 11:35| 2016年

2016年06月16日

承継のお手本〜親子濃密の歌舞伎界〜

小谷野です。

市川右近(*)さんの長男、武田タケル君6歳の初舞台を応援するために、
歌舞伎座に行ってきました。初役は、「碇知盛(いかりとももり)」の安徳天皇でした。

ところで、父と息子(女子は歌舞伎役者になれない)の関係の濃さは、歌舞伎界が随一でしょう。
父が師匠であり、先輩で有り、毎日が歌舞伎づけです。
親子承継に最も時間をかける業界といってよいでしょう。

経営の世界では、父と子供が接する時間は短いようです。
父の成功や失敗の経験を共有している子供は少なく、父を支えている人的関係も、父の葬儀の来訪者を見て初めて知る場合も少なくありません。

事業が多忙だった、夜や土日の接待が多い業種だった、リーダーシップが強過ぎる父を子が敬遠した、親が教えベタだった、など理由は様々です。

〜 家での相手はペット、小谷野でした 〜


*澤瀉屋の重鎮、2017.1より市川右団次(高島屋)を襲名

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posted by 小谷野幹雄 at 17:09| 2016年

2016年06月10日

挨拶は独り言ではない〜以心伝心はタブー〜

小谷野です。
最近国家試験の面接官をつとめました。
受験生の中には、入室時に会釈をするだけでしっかりした挨拶もせず、名前も名乗らない人が沢山いました。
緊張感があるのでしょうが、口述、面接試験では、悪印象になってしまいます。

挨拶は独り言ではありません。相手に伝わらなければしていないのと同じです。
アイコンタクトも重要です。下を向いたひそひそ声の挨拶も、していないのと同じです。

昔、お客様から「君の事務所のスタッフは、毎月来て仕事はしっかりやってもらっているが、いつ来たのか、いつ帰ったのかが分からない。」と言われたことがあります。
「挨拶もまともにできない」との叱責に猛反省でした。

日本のことわざ「以心伝心」(言葉によらず、心で伝えること)は、親しい身内・友人の間では成立しますが、ビジネス上はタブーです。
挨拶は好印象を与え、笑顔が増え、会話のきっかけになり、顧客・同僚・上司の評価が上がるなど、良いことづくめですね。

〜 深夜、挨拶なき帰宅 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 17:48| 2016年

2016年06月02日

寿命世界一の日本〜人も企業も〜

小谷野です。

先月、世界保健機関(WHO)が発表した「世界保健統計」によると、日本人の平均寿命は83.7歳(1位)、女性が86.8歳(1位)、男性80.5歳(6位)、さらに健康寿命も74.9歳で世界一とのことでした。

その理由を推測するに、ユネスコ無形文化遺産である日本食、高い医療水準、穏やかな国民性、高い衛生水準、運動習慣が定着した文化などが浮かび、良き国に生まれたと感謝であります。

経営の世界でも創業100年超の長寿企業は2万7000社もあり、その数は世界一のようです。
こちらの理由を推察するに、家業を守る意識、事業の存続意欲が高く会社を簡単に売買しない、ギャンブルを嫌う保守性、専業特化する傾向などでしょうか。

〜 長生きするリスクに怯える 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 18:40| 2016年

2016年05月26日

一兎猛追〜トレード・オフ・マネジメント〜

小谷野です。

不倫芸能人のCMで「二兎追う者は一兎をも得ず!」がメディアで話題になりました(クレームで現在放映停止)。

長期海外駐在の友人から、子供のidentityが日本と外国どっちつかずで中途半端な人材になっていると愚痴を聞きます。
企業の人事部からは、ハーフ人材に日本語(漢字)力がなく、ビジネス前線で使える外語力もないので接待要員で埋没するケースが少なくないと聞きます。

個人的にハーフの方は、ダブルと呼ぶべきで、言葉も文化観もダブルにお持ちで、うらやましい限りでありますが。

経営の世界でいうトレードオフ(二者択一)・マネジメント、すなわち、品質と価格、デザインと機能性、効率性と創造性、など相反する命題に対処することが重要ということでしょう。

1980年代のGE(エジソンが作った会社)のCEOジャック・ウェルチの言葉「選択と集中」を久しぶりに思い出しました。

〜 女房かゴルフか!? 小谷野でした 〜


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posted by 小谷野幹雄 at 18:12| 2016年